生き物の形ってなんかすごいですよね。

特に深海魚や、昆虫、なかでも理解不能なのが

ツノゼミなんですが。

 

 

 

 

こんなおかしな形がいったいどんな経緯で進化してきたのか、

すべてをうまく説明は現在のところ出来ないようです。

ただ、すべての変異に遺伝子がかかわっているわけでも

ないことが分かってきているようです。

というところで、最近読んだ本で面白かったものをいくつかご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

動物の体の模様がどうやってできるのか。

シマウマやヒョウなどは美しい幾何学模様で彩られています。

しかしそれらはこういうパターンを作ることを指定する遺伝子の

発現によるものではなく、化学物質の反応、拡散系によって

自然に作られているのかもしれないことが示されています。

こういうパターン形成をチューリングパターンと呼ぶそうですが、

このチューリングとは現在につながるコンピューターの基礎

概念の一つ、チューリングマシーンの考案者、アラン チューリング

のことだったのですね。形態形成にまで研究を広げていたことは、

知りませんでした。

もう一冊、同じようなテーマですが、

 

 

 

 

 

 

 

同じ内容を扱っていても書き手によってずいぶん違う

印象になるなーと思いながら読み進むと、

きました、昆虫の変態、蛹の問題です。

蛹の中身を見る機会ってあまりないと思いますが、

私は小学生の頃、飼育していたカブトムシの蛹を、

誤って折ってしまったことがあります。

蛹の中は皮一枚以外、どろどろに溶けた乳白色で、

形などどこにも見当たりません。

すごいショックと恐怖を覚えたことを思い出します。

昆虫の幼虫って、成虫とは見た目ばかりでなく

体の構造までまったく違っています。

どちらかというと、もっと古い環形動物の体制に近く見えます。

個体発生は系統発生を繰り返すといわれますが、

昆虫の場合、本来卵の中で発生途中の胚の状態で

生まれてしまったのが幼虫なのでは、なんて空想してしまいました。

生き物についてはまだまだ分からないことばかり、

だから興味が尽きないのです。

カクバリ

 

 

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