グレン、ナイスだぜ!!

こんにちは、プラチナfの椎名です。

皆さんはグレングールドと云うピアニストをご存知ですか?

あまりにも有名なのでクラッシックの好きな方には今更という

気もしないではないのですが、彼がこの世を去って今年で30年

生誕80年になります。彼の母国カナダや日本のカナダ大使館では

記念イベントが開かれています。

先日、タワーレコードに行ったのですがやはり、特別コーナーが

出来ていました。

30年前に亡くなったピアニストが今もこんなに人気があるのは

彼が膨大な作品を残しているせいでもあるのです。

おかげで、3年前までジャズやレゲエを聞いていた私が

グールドの作品に出合いいつの間にかのめりこんでしまいました。

{私のグールドコレクション(CD,DVD,書籍)}

ここで、グレングールドについて、ご存じない方のために少し

ご紹介したいと思います。

1932年、カナダトロントに生まれる。

3歳より、母親からピアノを習い7歳の時トロントの王立音楽院に

入学する。

1946年14歳の時ピアニストとしてデビュー。

1956年初のアルバム(ゴールドベルグ変奏曲)をリリース。

これが、空前の大ヒット、一躍スターの座に。その後、精力的に

コンサート活動を続けるが……。

1964年32歳の時突然コンサート活動から引退してしまう。

以降、スタジオにこもり収録活動に専念する。

1981年ゴールドベルグ変奏曲を再録音。

1982年10月4日、この世を去る。享年50歳。

当時、彼のことを奇人、変人、薬中、天才、ゲイ、と様々な

憶測が飛び交っていましたが、本当のところは誰も解りませんでした。

彼は、人と交わることを嫌い又、独特なあの恰好(夏でも、厚手の

セーターにコートそしてニットの手袋をしていたのです。)

ただ、人間嫌いという訳でもなくたぶん、彼は精神的にも肉体的にも

傷つくことを極端に恐れていたのではないでしょうか。

何故なら、友人や知人に自分から電話して一方的に何時間も

喋りつづけることがよくあったらしいのです。

今でいう、自己中ですね。

ではなぜ、彼が今でも多くの人々に愛されているのでしょうか?

それは、いろいろ奇行や暴言があっても、それらを、補っても

有り余る程の才能に満ちていたからです。

或るとき、バーンスタィンが側近に云った「だけどあいつは天才だ」

この言葉がすべてを物語っているような気がします。

バーンスタィンとグールドはよく共演したらしいのですが

しばしばぶつかって居たようです。ある時はグールドの行動に

立腹して、オーケストラのリハーサルを拒否したりまた、ある時は

指揮に従わないグールドに業を煮やし演奏直前に、「これから行う演奏は

私の本意ではない」という注釈をつけたと云うエピソードまであります。

その時グールドは,下を向いてクスクスと笑っていたとか。…さすが大物。

そんな事があっても、バーンスタィンはグールドの才能をちゃんと認めて

いたのですね。

グレングールド、彼はその後のクラッシック界を変えてしまったと云っても

過言ではないでしょう。

全ての始まりはバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」、それまでこの曲は

ピアノで演奏されることは無かったようです。

辛うじてハプシーコードによる演奏が残っていたらしいのですが。

もっとも、バッハの時代にはまだ現代のピアノは無かったのですから。

それを、グールドがデビューアルバムに選ぶと聞いてレコード会社の

録音スタッフは一様に大反対。(何んでそんな古臭いカビの生えたような

曲を選ぶの、売れっこないジャン。)と、今流に云うと

こんなところでしょうか。

ところが、ふたを開けてみると予想に反して空前の大ヒット。

世界中が大絶賛です。その後グールドは彼独特の解釈により

バッハの鍵盤曲の殆ど全てを収録することになるのです。

バッハの曲が現代の聴衆に、古典としてではなく、すんなりと

受け入れられるようになったのは、グールドの功績が大きいのでは

ないでしょうか。

っと…少し長くなりすぎたので、ここで少し休憩。

まだ半分も言い尽くせていないけど残りは次回ということで。

See you next  time                               BOSS

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