こんにちは、プラチナfの椎名です。今回はグレングールドならではの
エピソードや曲を、少し紹介したいと思います。その前に、先日お客様を
施術中、BGMのUSENから聞き覚えのある曲が…。なんとあのバッハの
ゴールドベルグ変奏曲ではないか!チャンネルが今、トレンドの曲集なので
おや?と耳を澄ましてみると、なんとJAZZ演奏ではないか!ビックリ。
ピアノ、ドラムス、ウッドベースかな。TORIOの演奏、アリアの部分だけ
ですが、とっても雰囲気が出ていてグールドが聴いたら何と云うだろうか?
しかしグールドも一部の人々にジャズ的などと云われていました。なので
グールドとそのTORIOが共演したらとても面白いと思います。そうそう
共演と云う事で云えば、バイオリニストの宮本笑里さん、彼女がグールドと
ショートムービー{アンジュール}のメインテーマ曲で共演しているのです。
と云っても、宮本さんは現在29歳。グールド存命中はまだ生まれていません。
多重録音ですね。時空を超えた共演、さすが坂本教授!斬新です。一度聞いてみる価値は
あります。
少し前置きが長くなったので本題に入ります。
まず一つ目は、演奏中のあのノイズともとれるハミング。「彼は世界で一番有名なボーカ
リストだが世界一下手くそで伴奏のピアノの方が評価された」と皮肉まで言われた。
実際録音スタッフが止めさせようと何度試みてもダメだった。しまいには「黙って演奏な
んか出来ない」と開き直る始末。まあジャズを聴き慣れた私には普通に聞けるけど
クラッシクの世界ではだめなんでしょうか?
二つ目、あの演奏スタイル。床に座っているような低い椅子、そして鍵盤に鼻が着く様な
前傾姿勢。これもクラシック界ではかなり異色、これは小さい頃から父親の作った椅子に
慣れ、その高さの感覚を変えなかったのと、彼はピアノを弾いていると云うより、ピアノ
自身になりたかった。もっと言うならば音楽自身になりたかったのではないか?
この前傾姿勢、クラッシク界では異色でもあの坂本龍一氏に云わせると「理に適ってい
る」らしい。また蛇足ですが、ジャズの世界では普通ですよね。
{床に座っている様な低い椅子}
{極端な前傾姿勢}
三つ目、あの服装。ふつうクラッシクの世界ではコンサートの時は燕尾服がお決まり!
それをグールドは否定、平服で演奏、終いにはコンサート自体を否定。。
四つ目、演奏しながらあいた方の手で指揮をしてしまう。あるリハーサルの時いつもの
調子でやっていたら、あのカラヤンから「君はこの指揮台の方が似合うね」と皮肉を言わ
れたとか。ただグールド自身は指揮をしていると云うより、リズムをとっているんだと思
う。
その他、まだまだ話題に事欠かないグールドだが、彼以降クラッシク界が大変な影響を
受けてて変わったことは確かです。
そんな、変人ではあるが愛すべき天才グールドの作品の中から、私の好きな曲を少し
紹介いたします。(これは全く独断と偏見です)
では、BOSSのお奨めベスト5!
① これは、言わずもがなバッハの{ゴールドベルグ変奏曲}ですねそれも1981年
再録のやつ。
② バッハの{キィーボードパルティータ第6番}かな。とても美しい曲、素敵です。
③ ウ~ン僅差でベートーヴェンの{32の変奏曲集}。バッハの演奏とは対極に在る様な
重厚さ、それでいてヴィヴィットな高音部。さすが凄みを感じるのとその美しさは際
立っています。
④ 3位と云っていい位だけど、ベートーヴェン{ピアノソナタ17番}、3大ソナタを
推す人が多いのだけど私は17番テンペスト。とても美しいけど嵐のように激しいで
すよ。
⑤ 出ましたブラームスの{間奏曲}、Op117やOp118がお奨め。しっとりとして味わい
深い曲です、秋にピッタリかな。
と…あっという間にベスト5が終わってしまった。まだまだ紹介したい曲がいっぱい
あるのに、、、このままベスト10までいってしまうか!
⑥ バッハの{インベンションとシンフォニア}、あ~この透明感グールドの和声と対
位法が冴えわたっている。
⑦ バッハの{フランス組曲}、フランソワ・ジラール監督の「グレングールドをめぐる
32章」と云うショートムービーの中でグールドが車から降りて電話ボックスに駆け
込み従妹のジェシーに、カーラジオから流れるフランス組曲を聞かせる。そしてラジ
オはグールドの訃報を知らせる。フランス組曲第1番ニ短調BWV812、何故かとって
も悲しく響きいつまでも耳にこびりついて離れない。
⑧ ベートーヴェン{交響曲第5番(運命)}、…え?そうですね、これはオーケストラの
ために書かれた曲ですが、あのピアノの魔術師リストが鍵盤用に編曲したものです。
ピアノ1台で、オーケストラの為に書かれた曲を表現しきる。出来るのか?
そこはピアノの魔術師、そしてそれを演奏をするグールドは見事としか言いようがな
い圧巻です。
⑨ リヒャルドシュトラウス{ピアノソナタロ短調Op5}、グールドが残した
最後の録音。
リヒャルドシュトラウスは、グールドが最も愛した作曲家である。がしかし、逆に
他のピアニストに取り上げられることは、現在もあまりない。よって貴重な作品。
何かやりきった時に満足感と共に聴きたい一曲。とても優しい気持ちになります。
⑩ 最後はワーグナー{マイスタージンガー第一幕前奏曲}、もともとワーグナーには
鍵盤曲は無いのですがグールドの編曲によるものです。これを聴いていると、なんだ
か体の中から勇気が湧いてきます。
以上、簡単に紹介したのですがグレングールドの演奏はエキサイティングでとても興味深
い作品が沢山あります。時間があったら少し試聴してみたらいかがでしょうか。
初めて聴くという方にお奨めとしては、リトルバッハブックと云うアルバム。バッハ入門
に最適。それから坂本龍一氏が監修した坂本龍一セレクションが2巻。バッハ編とベート
ーヴェンやブラームス、ウェーベルン、シェーンベルク等が入ったアルバムがあり、この
辺が入門としては適当か。きっとグールドの魅力に引き込まれ、病み付きになりますよ。
それでは、最後にグレングールドについてとてもロマンのある話題を紹介して終わりたい
と思います。
1977年、米国は惑星探査機ヴォイジャー1号と2号を打ち上げました。
{ヴォイジャー1号}
この広い宇宙の何処かにきっと居るであろう、知的生命体に向けて人類の様々なメッセージや音楽が搭載されました。
{ヴォイジャー2号}
その中にグールドの演奏も含まれていました。{平均律クラヴィーア曲集
第2巻前奏曲とフーガ}、2011年8月現在両機ともそれぞれ太陽から177億Km
144億Kmを航行中。いつか知的生命体に捕獲され地球からのメッセージが解析されて
理解されることを信じ、そして宇宙の彼方でバッハの平均律クラヴィーア曲集が突然
鳴り出す日を夢見て…。グレングールドよ永遠なれ!
BOSS
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